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360°カメラRICOH THETAを活用した建物調査

最近、色々な人に紹介している360°カメラ。

賃貸住宅のWEB内覧等でも使われているので、ご存知の方も多いかもしれません。

 

私も先輩のTさんに教えてもらってから調査の相棒として使い始めたですが、なかなか優秀で助かってます。特に一人での調査で限られた時間で行う時や、同行していない人に現場の状況を伝達するにもとっても便利です。

 

リコ〇さんの営業でも何でもないですが、改めてご紹介したいと思います。製品の仕様はメーカーさんのHPに詳しく載っているので、ここでは建物調査で使用する際のポイントを私なりにまとめてみました。

▶私の相棒 RICOH THETA SV


▶特徴

このカメラの特徴は一度の撮影でレンズ点を中心にした360°の様子を写真データに納められること。

 

カメラ本体のシャッターボタンでも、スマホから遠隔操作しても撮影可能です。

一(三)脚などを併用することで活用方法も広がります。


▶撮影時の注意点

1.余計な荷物を移動しておく

レンズ基点に360°撮影するため、写真に納めたい部位が家具や荷物で覆われていては撮りたいものが撮れません。極力移動できるものは移動してスッキリとして撮影することをお勧めします。

 

2.撮影点と撮りたい情報を意識する

 

何を撮影したいのかを意識して撮影点を決めると有効です。やみくもに撮影しているとデータが多くなるだけなのは、通常の写真でも同じことが言えますね。 

 

3.光源とカメラの位置を確認

 

2つのレンズで半球ずつ撮影範囲を分担しているので、一方のレンズが光源に向き、他方のレンズが影に入ると撮影したデーが明暗で二分されてしまいます。両方のレンズが光源をキャッチしていることがポイント。

 

4.撮影者を入れたくない場合

スマホにアプリを入れると、撮影したい箇所にカメラを置いてwi-fiで遠隔操作が可能なため、撮影者が写ることなく撮影できます。

この場合、手元のスマホで明るさや撮影位置などを確認して撮影できるので、後から確認して「暗すぎて写っていない」というような状況は避けられます。

ただ、少し注意したいのはwi-fiでデータ通信するため、データー移行の時間が少々かかることです。

撮影箇所が多い場合は、wi-fiを使わず、カメラ本体のシャッターボタンを押して撮影すると通常のデジカメと同じようなスピードで撮影が可能です。

 

カメラの本体のシャッターボタンを押せば、撮影者の指や体は写り込んでしまいますが、状況に応じて適切な撮影方法を選択できるのがいいところです。

 


▶実際撮影してみる

wi-fiを使って撮影している様子です。

と言っても、ただ床にカメラが置いてあるだけのように見えます。この写真のように、レンズ高さ(カメラの設置位置)を変えて撮影してみた事例はこちらからご覧いただけます。

 


▶撮影後のデータの共有

1.アプリで360°データが閲覧可能

パソコンやスマホにアプリを入れると、360°カメラを所有していない人ともデータが360°の状態で確認することが可能です。

 

 

2.撮影ポイントを記録

 他の人と情報共有する際、撮影ポイントを記録しておくと分かりやすいです。時間が経つと自分でも分かりにくくなることがあるので、この一手間は後々役に立つので是非しておきたい作業です。

撮影しながら、図面等にポイントを落としていくと、無駄がないかもしれません。

 

参考)

写真ファイル名を図面に落とし込んでおく。

この事例の場合は2ヵ所のみの撮影なので敢えて記録するほどでもありませんが、床下や小屋裏での撮影の場合は撮影箇所の記録も大切な情報源になります。


▶撮影事例

写真で各面を撮影しても同様の情報が得られますが、

360°カメラであれば全天空写真で確認できるため部材同士のつながりなどがよく分かります。

特に小屋裏や床下など、撮影者であっても時間が経つとどのアングルで撮影したものか分かりにくくなりますが、360°カメラの場合、疑似体験した感覚で認識することができるのです。

 

上で紹介した撮影事例以外にも様々な状況で撮影したデータをご覧いただけます。

(((自動回転のデータが多いため酔わないようご注意ください)))

↓↓↓

建物調査において時間勝負なところもありながら、抜けがあってはいけないので、いつも調査後の写真整理の際はドキドキすることが多かったのですが、この相棒に出会ってからは漏れも(少)なく落ち着いて調査に取り組むことができるようになりました。

 

今回の事例では紹介していませんが、屋根上の様子を確認することにも活用できます。二階の窓から一脚で伸ばして撮影する方法です。

まだ動画利用はしていないので、今後の活躍にも期待しつつ、新たな活用法があればこちらでご紹介したいと思います。

 

仕立建築舎 平賀