今回は調査道具の相棒の1つ、カメラについて。
日常や旅先でもスマホのカメラで済ませてしまうことが多い最近ですが、調査となると話は別です。(スマホに強化ガラスの液晶カバーを貼って数日後、小屋裏にスマホを持ち込んですぐに液晶をダメにしてしまいました・・・繊細なスマホは床下や小屋裏に持ち込むべからず!)
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調査道具の1つ 防塵カメラ
前の事務所時代からいくつか現場カメラ、いわゆる防塵カメラを使ってきましたが、今回ようやく自分の元へ新たな相棒として迎えました。まわりの人にヒアリングしたり、実際に使わせてもらったりして決めた相棒です。OLYMPUSのtoughシリーズ。名前から分かるように“タフ”な子です。
(写真のタフ君はオプションで少し装備を変えています)
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実は先日、8M越えの高さから新・相棒のカメラを落としてしまいました。屋根上で調査していたので、屋根の一番高い棟部分からコロコロと転がり、軒先から地面に落下。幸い、コンクリート面ではなく、砂利敷きの地面に落ちたのですが、相棒のカメラはいかに・・・
逸る気持ちを抑えて、安全にゆっくりと落ち着いて屋根から降りて、カメラのもとへ。お見事、無事でした。これまで現場でカメラを落とすことはなかったので、改めてこのカメラの強靭さを実感した瞬間でした。液晶シートを貼っていたおかげで、液晶も傷つくことなく、落下前と変わらぬ姿を確認して一安心。
強靭さだけでなく、他にも便利な機能がついています。それは撮影位置(緯度経度・高度)と方位を記録していること。もともと、登山等でルートのどの位置で撮影したものか軌跡とともに確認できる、という機能が紹介されていました。緯度経度、高度などが記録されるカメラです。この位置については、今のところ調査記録としてはそこまで有効に使えてない(1つの住宅内での詳細な位置を識別する精度ではない?)のですが、方位については重宝しています。
というのも、床下や小屋裏の写真は、どこを写してもどれもかしこも同じように見えてしまい、事務所に戻って写真を見返す際に分かりにくくなりがちなのですが、この方位が記録されていることで、かなり効率的に写真整理をすることができるようになりました。
緯度経度、高度の活用方法については、もう少し検討してみようと思います。町並み調査などの広域な範囲においては活用できるのかもしれません。今回は調査の相棒 防塵カメラ のご紹介でした。
調査道具が増えがちな最近です。
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仕立建築舎 平賀
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